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日本の各地には温泉地があり、次々と建てられる温泉施設は大繁盛!私たち日本人は昔からお風呂好きの民族ですね。今回は、上手なお風呂の入り方について学びましょう。高齢者に多いお風呂での事故を防ぎ、家族全員が楽しく家庭風呂のひとときをもてるようにぜひ参考にしてみてください。


あなたのお風呂の入り方は間違っていませんか?チェックしてみましょう!

理想的なお風呂の温度は?

自分の好きなお風呂の温度は何度でしょうか?40度? 42度?
一般的に好きな温度としてあげられる 42~43度くらいの入浴は「高温浴」といい、実はお勧めできません。
高温浴では交感神経が刺激されて、かえって目がさめてしまうのです。血圧や心拍数が急激に上昇し、体への負担もかかり、高齢者では脳卒中や心筋梗塞の引き金になる可能性もあります。
ちょっとぬるめの38~39度くらいの入浴は「微温浴」といい、理想的な温度です。このくらいの水温で20分ほどゆっくりお湯に浸ると、副交感神経が刺激され、リラックスできるでしょう。

*交感神経 別名「昼の神経」と呼ばれ、昼間、活動する神経です。交感神経が働くと、瞳孔が拡大し、心拍数は増し、血管は収縮して血圧をあげます。
*副交感神経 別名「夜の神経」と呼ばれ、休息させるように働く神経です。 瞳孔は収縮し、心拍数はゆっくりとなり、血圧はさがり、体は夜の眠りにつく体制になります。

半身浴と足湯の効果

肩までお湯につかっていますか?「肩がでると寒いですっ・・・。」
しかしながら、実は肩までつかる「全身浴」は、水圧により心臓に負担がかかっている状態で、お勧めではありません。体に負担をかけず、心身ともにリラックスできるのは、みぞおちあたりまでをお湯につける「半身浴」なのです。半身浴では、体が温まらないのではないかと思うかもしれませんが、お湯につかっている下半身で温められた血液が全身をめぐり、体全体が温まってきます。
もし、肩のあたりが寒いと感じる方は、肩に乾いたタオルを巻くとよいでしょう。
入るときは、ぬるめのお湯に、まず膝下まで入れて十数秒間じっとしてから、腰、そして、みぞおちあたりまでつかります。

もう一つ、「足湯」ですが、足を温めることにより、あたためられた血液が全身をめぐり、体全体があたたまってきます。
風邪気味の時などお風呂に入れないときに、ちょっと熱めの42度の湯で20分程度足湯がおすすめです。その後は、体の汗をしっかりふいて水分補給をして、すぐに布団に入りましょう。

入浴剤について

最近、さまざまな入浴剤が発売されていますね。
入浴剤は、大きく「天然の植物や漢方薬」「温泉成分をとりだしたもの」「無機塩類化合物」の3種類に分けられます。
一般的に市販されているものは、ほとんどは、「無機塩類化合物」に分類されるもので、保温効果やリラックス効果を期待してつくられた商品です。白濁させたり肌になめらかな感触を与えたり、泡立ったり、酵素や植物エキスを配合したりしています。色や香りにより自律神経にやさしく働きリラックス効果がもたらされています。
水道水のさら湯(一番湯)はちくちくすると感じるかたは、特に入浴剤を入れることで、刺激が少なくなります。ヨーロッパでは昔からハーブが入った入浴剤を使用していたようです。自分の好みに合う刺激の少ない入浴剤で、お風呂を楽しんでみてはいかがでしょうか。

お風呂に入るときの注意

高齢者に多い事故を防ぐためのポイントは以下の4つです。

1. 風呂場全体にシャワーをかけるなどして、十分に風呂場もあたたかくしましょう。
2. 脱衣場に暖房器を置くなどあたたかくしましょう。
3. お風呂の前後には必ず水分補給をしましょう。入浴時は、思ったよりもたくさんの汗をかきます。
4. 湯冷め防止に心がけましょう。お風呂からあがったら、すぐベッドに入りぐっすり寝るのが理想です。お風呂からあがるときに、少しぬるめのお湯を、全身ではなく、足にかけましょう。血管が収縮して熱の放出を防ぎます。

お風呂で簡単体躁(フリーペーパーより)

1日の疲れをお風呂でリフレッシュするのもよいでしょう。無理なく体操してみてはいかがでしょうか。
今回はMeronフリーペーパーVol.6 2009年07-08月号でご紹介した健康体操をご紹介します。


あなたのお風呂の入り方は間違っていませんか?チェックしてみましょう!

最後に

毎日の疲れを癒すお風呂を、客観的にも主観的にも一番リラックスできる方法で入ることが、より質の高い睡眠をもたらすことになるでしょう。
自分や家族の健康に関することや薬に関することは、おひとりで悩まずにあなたの健康のアドバイザー、薬剤師にどうぞご相談ください。

著者プロフィール


  株式会社 医療経営研究所
薬剤師 富永 敦子
NPO法人 ふぁるま・ねっと・みやぎ理事/(社)宮城県薬剤師会常任理事/
(社)日本薬剤師会編集委員/みやぎ21健康プラン推進協議会委員
1959年生   茨城県出身
1982年   東北大学薬学部卒業


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